■裏返し(うらがえし)
畳からイグサで作られた畳表の部分を剥がし、ひっくり返して張り直すのが【裏返し】です。
3~5年程経過した畳は、【裏返し】をすることをおすすめしております。裏面に緑が残っている内に行うと、よりきれいな状態での張り直しが行う事が出来ます。
また、裏の損傷が激しい場合は、次項の【表替え】をおすすめしております。
■表替え(おもてがえ)
畳からイグサで作られた畳表の部分を剥がし、新しいものに交換するのが【表替え】です。
一度裏返しを行った畳、もしくは7~8年程経過した畳は、【表替え】をすることをおすすめしております。
土台となる畳床はそのままなので、踏み心地はあまり変化はありません。
畳床が劣化しているようであれば、次項の【新床】をおすすめしております。
■新 床(あらどこ)
畳そのものを新品の畳にすることが【新床】です。10年以上ご使用の畳は、【新床】にされることをおすすめしております。
年数を経て畳床が劣化すると、日焼けによる変色や傷みの激しく、畳の上を歩くとフワフワしたり、畳と畳の間にすき間ができたしりてしまいます。こうなってくると、畳の持つ良い機能も低下し、健康にもよくありません。
適切に手入れすることで畳の寿命も延びますので、結果的に張り替えた方が経費の節約につながる事もあります。
■畳ガイドブック
「畳の正しい使い方とアドバイス」
- 畳の目に沿って掃除機でマメに掃除して下さい。
- 畳は呼吸しています。畳の上にカーペットや他の敷物の重ね敷きをしないで下さい。
- 2~3日天気が続いた時、窓開放して室内に風を入れて下さい。
- 時々畳を片方持ち上げて、ビン等を挟んで風を通してください。
- 水分を多く含んだもので畳の拭き掃除をすると湿気るため、カビが発生しやすくなります。
- 加湿器の過剰使用も畳を湿気らせます。ご注意下さい。
- 室内で犬・猫等のペットを飼われますと、畳が痛むと同時にダニの発生源となります。
- 食べこぼしをそのまま放置しないで下さい。カビの原因となります。
- 直射日光を当てすぎると畳が傷み、日焼けが強くなります。
- ピアノや机のような足のある思い物を畳の上に直に置くと畳表も床も痛みます。処理を施してからおいて下さい。
- 家具類を畳の上にびっしり敷き詰めると、風の通りが悪くなり畳が呼吸できなくなります。家具は壁から少し離して頂くと裏側にも風が通ります。
- 除湿器やクーラーのドライ運転で除室すると室内のジメジメした空気がなくなりカビやダニの発生を抑える効果があります
■畳の手入れ・汚れの処置方法
- 畳のにカビが生えた時
- 消毒用アルコールを布に染みこませ拭き取ってから掃除機で吸い取り風を通して乾燥させる。
- 畳にダニが発生した時
- 掃除機で数回吸い取り、風通しを良くする。その後、出来れば畳を上げて除湿器で乾燥し、今までの湿気の原因を取り除く処置を施す。
- 家具の跡が付いた時
- 凹んだ所に適度に霧吹きして、濡れタオルを当ててアイロンをかける。
- インクをこぼした時
- 牛乳で湿らせて拭き取る。
- 灯油・醤油をこぼした時
- こぼした上に粉末の洗剤・クレンザーを振りかけて充分に液体を吸い取らせてから掃除機で吸い取りその後固く絞った布で拭く。
- クレヨンが付いた
- クリームクレンザーをごく少量、乾いた布に付けて丁寧にこする。
- フェルトペンが付いた時
- 油性の物はマニキュアの除光液またはラッカー薄め液で拭き取り、水性の物はクリームクレンザーで拭き取る。
- 焼き焦げを作った時
- タバコの様に小さい場合は、中目のサンドペーパーで黒こげを取る。また、焼き焦げが多き時は同じようにサンドペーパーで取り除いた後、応急処置としてロウを垂らして穴を埋め平にしておく。
- 日焼けを少し遅くしたい時
- 酢を少し混ぜた水でを切り吹きし固く絞った雑巾で拭き取る事を時々して下さい。日当たりの良い箇所には効果的です。